ダウン症の子供におすすめのメガネについてまとめました。
また、ダウン症のこどもにメガネを作るときの助成金についてや
メガネをかけることを嫌がる子供にメガネをかけさせる方法もご紹介します。
ダウン症児は小児医療の病院に小さいうちから何度も通うと思います。
疾患や合併症があったらなおさらです。
遺伝科を始め、眼科にも行くこともあるでしょう。
ダウン症の
ダウン症の子供の多くは遠視になりやすく、
その中でも約3割の子供が斜視であるといわれています。
そのため、
メガネをかけることが必須になると言われています。
我が子の「えいじゅ」も最近、遠視用メガネを作りました。
今回の記事では、
そんな治療用メガネを作った経緯と気を付けるポイントなどをまとめました。
これからメガネを作ろうと考えている方、
2本目を考えている方などの参考になればうれしいです。
この記事ではこんなことが分かります。
- ダウン症におすすめのメガネ
- ダウン症のメガネを作るときの助成金
- メガネを嫌がるダウン症の子供への対応策
ダウン症におすすめのメガネ
ダウン症の子供はこの2ブランドのメガネをかけている人はほとんどだと思われます。
それくらい信頼と実績のあるメーカーです。
どちらを選んでも必ず、後悔はしないでしょう。
アンファンバディ
日本発のダウン症専用メガネです。
特徴としては、
ダウン症児特有の鼻が低いことに考慮したズレない鼻のパットが特徴。
さらに、耳の位置も考慮しからずれ落ちないようなフック状に仕上げてくれることもうれしいポイント。
私たち家族は幸いにも近隣にショップがあったため、
こちらのメガネを作りました。
ショップで話を聞く限りでは、「アンファンバディ」というフレームはダウン症専用に設計されているようですが、
アンファンで取り扱うメガネのフレームのほとんどがカスタムが可能なようで、
メガネパットにも対応できるとのこと。
ダウン症だから絶対にアンファンバディにしなければいけない
ということではなく、
オシャレなメガネや機能性重視のメガネなど、
親も子供も気に入ることが大事だそうです。
担当してくれた方も知識が豊富で、
月齢に合ったメガネを作る際のアドバイスも大変助かりました。
治療用メガネだからオシャレな感じにはできないんじゃないのかな?
と心配していましたが、
そんなこともなく種類豊富で逆に悩んでしまうほどでした。
アンファンの公式サイトはこちらから
トマトグラッシーズ
世界中のこどもたちに愛用されるこども専用メガネのブランドが
「TOMATO GLASSES」です。
全国に取扱店があるため、手に入りやすいですね。
トマトグラッシーズの特徴は、
優しい素材だから万が一転んでしまったりしても顔を傷つけにくい仕様です。
もちろん鼻のパットもフィットするように作られています。
軽くて壊れにくいという点では、親からしたら本当にありがたいですね。
さらに、トマトグラッシーズは専用バンドがついてきて、
運動でメガネが飛んでしまったり、いつの間にか紛失してしまうという恐れを軽減してくれます。
トマトグラッシーズで有名な「こどもメガネ」の公式サイトはこちらから
ダウン症のメガネを作るときの助成金
正直、治療用メガネってものすごく高くて全部で4万円くらいします。
最初メガネフレームの金額をみたらどれも2万前後でびっくり!レンズも高い!
ただ治療用メガネを作る場合、国から助成金が出るので、
自己負担は”消費税+ちょっとくらい”の印象かなと。(あまりにも高額なメガネでなければ)
対象は8歳以下 支給上限は38902円です。
⇓
子供の治療用メガネは最大38902円の助成金が支給される。
4歳までは年1回、
5歳から8歳までは2年に1回。病院の診断書や眼鏡屋の領収書など必要で自治体に申請することになる。
ダウン症は遠視や斜視が多いのでメガネ率は高い。
ダウン症専用のメガネもあるからこの制度は活用していきたいですね。 pic.twitter.com/6nEJnf87Rc— だでぃ@ダウン症サポーター (@Daddy_ejyu) July 11, 2022
詳しく助成金については、
メガネが必要と判断された行きつけの眼科や病院で詳しく教えてもらます。
またアンファンや子供メガネでも助成金についての資料をもらえます。
ここでは、流れだけご説明させてもらうと、
- 病院から「治療用眼鏡等」の処方箋をもらう
- 保険組合に連絡後「療養費支給申請書」の交付を受ける
- 眼鏡屋で「領収書」をもらう
- 1~3を保健組合へ提出
- 審査後お金が支給される
という感じです。
自治体にも、こども医療費助成申請で必要になる使用ですのでコピーは必ず取っておく
難しく書いてありますが、メガネを作った際にしっかり説明してくれますので安心ですよ。
メガネを嫌がるダウン症の子供への対処法
我が家の「えいじゅ」は遠視という診断を受けていました。
小さいうちはまだ目の発達が未熟なため、
見えにくい状態が続くと成長の妨げになるため、
早期に発見し、この時期にしっかりメガネをかけてあげることで、
遠視の改善をしていくこと大事だということを教えてもらいました。
だからこそ親としては、
・将来を考えすぐにでもかけてほしい
・せっかく作ったんだからかけてほしい
という想いですが、
ダウン症だけでなく、小さい子供は眼鏡をつけること自体を嫌がる子は多いと思います。
「メガネ=イヤなもの」
と思われてしまったらなかなかメガネを受け入れてくれなくなります。
根気強くやっていく必要があるでしょう。
言葉の理解ができる子供ならば言葉で伝えることが一番でしょうが、
ダウン症の子供は知能の発達もゆっくりです。
えいじゅもまだまだ言葉の理解ができません。
だからこそ言葉よりも私が重視しているたった一つのことは、
「メガネをかけることへの興味を持ってもらう」
ということだけです。
ある程度メガネをかけ続けていれば誰でも違和感なくかけていられます。
はじめだけが大変なんです。
最初は、我が家も、
嫌がるえいじゅを押さえつけて、メガネを無理やりかけさせ、
「すごいクリアな世界になったでしょ」
「見やすくなったでしょ」
「かっこいいよ」
といろいろな言葉をかけていましたがこれは大きな間違いでした。
なぜなら子供からすれば、
今までの「かすんでいた世界」が通常だったのです。
それがいきなり「鮮明な世界」になったとしたら、
こちらの方が「異常な世界」ととらえてしまうことでしょう。
だから確実にびっくりして恐怖を抱いていたに違いありません。
私たちがまずすることは、
「今までとは違う鮮明な世界もあるんだよ。」
ということを子供にわかってもらうこと。
そして興味を持ってもらうことだと思います。
具体的にしたこと
では実際我が家で実践して効果があった例を挙げていきます。
●家族全員メガネをする
特に意識したことは、メガネをつけたり外したりすることです。
メガネ自体に興味を持ってもらい、
イヤになったら外していい。気になったらつけてみよう。
という感覚になってもらうように家族全員で協力しました。
●あえて子供を無視して家族でメガネで盛り上がる
子供はやっぱりかまってほしいのでしょう。
えいじゅをあえて無視して家族同士でメガネをかけていることをホメたり、喜んだりして、
「メガネをかけることはえらい」
「かけると喜んでもらえる」
という感情になってもらうようにしました。
毎日続けていると、
ほんの数秒でもメガネをかけようとする動作をしてくれましたよ。
●メガネをかけるタイミングを決める
我が家は、えいじゅの好きなYouTubeを見る時だけメガネをかけるように促していました。(最初は嫌がられましたが。。。)
いつも同じことをするタイミングでお願いをすると、イヤイヤながらつけてくれることも多くなりました。
もうすこし大人になればメガネをかける時間を増やしたり、オシャレを楽しんでいきたいですが、今はまだまだ無理そうです(笑)
そしてえいじゅにもっとも効果的だったのが、
●絵本を読むこと
でした。
少しでもメガネに興味を持って欲しかったので、
めがねの本を用意して読み聞かせました。
もともと絵本が好きだったえいじゅはこの時だけはメガネを嫌がらずつけてくれました。
その時読んでいた本は、
めがねがね
目が悪いカエルがメガネを無くして探索をするコミカルな絵本。
動物がメガネをかけているのでえいじゅも指をさして楽しそうに読んでいました。
メガネを作れるキッドは秒で壊されたことは言わないでおこう。
メガネをかけたら
メガネをなぜかけたくないのか?など子供の気持ちをすごく表現してしている絵本
小学生の女の子が主人公なのでちょっと大きな子供向けかもしれないですが、
多分意味は分かっていないんだろうなと思いながら、じっくり読んでいました。
作者か語るYouTubeの動画もありますのでよかったら。
まとめ
今回は、ダウン症におすすめのメガネをまとめました。
どんなメガネでも、その子が気に入れば使い続けたいですね。
また、小さいうちからメガネをかけることに抵抗がある子供もたくさんいます。
ですが治療用のメガネならば一日でも早く慣れてもらいたい気持ちももちろんわかる。
子供のために毎日1分でもいいからメガネと触れ合う時間を持つことがまずは大切かもしれませんね。
今回はここまで。
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